カロリー・塩分を抑えることから糖尿病性腎症の食事が始まります

数多くの食品群にはさまざまな栄養素が含まれており、それらを適量摂取することが、糖尿病性腎症を患った方には非常に大事な食事法です。バランスのよい食事をとるためには、適切なエルルギー量の範囲内であることが大事であり参考になるのが、「糖尿病食事療法のための食品交換表」です。食品交換表というのは私たちが普段摂取している食品を、その中に多く含有される栄養素ごとに、6つの食品グループ(6つの表)と調味料に分けて、食品の重量=80kcal(1単位)として掲載しています。毎日の食事を食品交換表と照らし合わせることで、献立への迷いも払拭できるでしょう。糖尿病性腎症を大別すると、1型糖尿病性腎症・2型糖尿病性腎症・その他の糖尿病となります。日常的な食事や生活習慣はひときわ関係しており最も多くの患者数を有するのが、「2型糖尿病性腎症」です。初めは血糖値が高いこと自体に自覚症状を感じないことが多いですが、そのことが悪化の原因となってしまいやがて合併症を引き起こす要因となります。適切でない食習慣は2型糖尿病の原因にもなりかねないので、治療の目的として食生活の改善が重要です。体重や血糖を意識して調整し糖尿病性の合併症を予防、そして悪化を防ぐことも食事療法の目的です。もしあなたが、お医者さんから1日1600kcalの総摂取エネルギーが理想的だと言われた場合、食品との置き換えの目安が1日20単位になりますが、栄養素の種類がバランスよく含まれているかを考えて選ぶことが大切です。「食品交換表」には、食品だけでなく主な外食メニューも載っています。参考にして、ある程度のカロリーや栄養素を覚えておくとよいでしょう。一方、薬物療法を受けている患者さんの場合、食べるタイミングを適切に判断しないと、低血糖になることがあるので注意が必要です。献立をマンネリ化させない工夫をしたり、外食の仕方をうまく取り入れながら、食事療法を上手に活用してください。糖尿病性腎症予備軍から移行した糖尿病性腎症は、インスリンという血中の血糖値をコントロールするホルモンに異常が見られ、血糖値がなかなか下がらなくなる病気です。糖尿病発症後は治療の目的として、生涯にわたり正常なバランスを維持するための体重・血圧・血糖・血清脂質の管理を継続することで、その他の病症を合併する可能性を避けることができ、病気に縛られない普段の生活や満たされた人生を送れるように努めることです。食事療法をはじめとした治療が適切に行われれば、糖尿病合併症や動脈硬化症の発症・進行を防ぐことが可能となります。毎日摂っている食事については、3食それぞれ同じくらいの分量が理想的ですが、夕食の分量に多く偏ってしまいます。食事にかける時間は、忙しくても20分は取ることです。そうした食習慣で、血糖値が上昇するのを抑えたり、満腹中枢が刺激され食欲が満たされるからです。仕事で時間が取れなくても、5分で食事をすませるようなことは控えましょう。食物繊維は血糖値を下げる作用を促しますので、海藻類やきのこ類はたくさん食べて下さい。糖質が多く含まれるポテトやコーンを摂取する場合は要注意です。「緩やかな糖質制限食」は、糖質摂取量の目安が1食あたり40gまでです。一日三度の食事をバランスよく摂り、ご飯を少なく摂ることが大事です。最も良くないのは若年層にありがちな「ラーメン・ライス」や「チャーハン・ラーメン」です。「カツ丼とざるそばセット」のようなものも同様です。要するに、糖質過多の食習慣はよくないということです。糖質制限を意識して「バランスのとれた外食とご飯の摂り方に注意しましょう」と、すすめています。「緩やかな糖質制限食」では、あまりカロリーを気にしないで、野菜・お魚・お肉といった食材もどんどん摂りましょう。体内時計が乱れると2型糖尿病性腎症や肥満のリスクが上昇します。毎日の睡眠や体温、また体内の血圧や糖代謝・脂質代謝など、それらの生理機能は日内リズムに伴って変化し、「体内時計」によって大きく作用します。「体内時計」は、日々の生活習慣で決まります。「時間栄養学」は「体内時計を考えた栄養学」と捉えることができます。「何をどのくらい食べるか」という従来の栄養学に、「いつ食べるか」という体内時計の視点を加えて、食事のリズムと機能性との関係について調べる新しい研究分野です。人は加齢とともにインスリンの働きが低下するため筋肉への糖の吸収が減っていきます。その結果、血糖値の上昇へとつながります。食事の後は特に、ブドウ糖が一気に体内に吸収されるため血糖値が上昇します。「ベジタブルファースト」は血糖値が上昇するのを抑えます。まずは野菜から食べるといった食事法です。食物繊維を豊富に含むゴボウやキャベツといった野菜は、効果として他の食品の消化吸収を緩やかにします。併せて、ご飯や麺類などの炭水化物に含まれる糖質をゆっくり吸収するので、体内におけるブドウ糖の吸収を緩和します。患者数が年々増加の傾向にある糖尿病性腎症の予備軍には、「まだ予備軍だから、今までどおりの食生活で大丈夫、特別な運動は必要ないのではないか」と言う方もいるかもしれません。糖尿病予備群の段階ではなんの症状もないので、前もって生活を変えるということは難しいことです。ですが、糖尿病の中でも境界型という段階になると、病状が顕著になり始めます。特に、血糖値を下げる際に重要な役割をするホルモン、インスリン値に異常が出てくる反応は、糖尿病予備軍の段階から見受けられます。糖尿病というと、制限された食事と考える患者さんがほとんどかもしれません。だかといって、糖尿病性腎症の患者さんにとって、食べられる食品はたくさんあります。「食事療法」のための、通常とは違ったメニューがあるのではなく、食べ物の栄養バランスと総摂取エネルギーを考えることが大切になります。こうした食事療法の目的は、糖尿病の患者さんのみに与えられたものではなく、一般の健康な方たちにとっても必要なことなのです。
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